2011年03月06日

副作用は、ええー!脱毛??



 4日午後は化学療法外来のオリエンテーション。前のゾメタの開始時にもあったけど、薬が変わったり追加になったりするとあるらしい。ゾメタの時はドクターだったけど今回はベテラン風の看護婦さん、17日から始まる抗ガン剤タキソテールの説明を受ける。奥さんも一緒、耳が遠いので看護婦さんの質問がよく聞き取れなくて返事にもたついたりすると奥さんが横で答えてしまうので、助かるというより困惑する。

 主な説明は副作用についてだけど、従来の薬に比べ吐き気などすごく押さえられているという。ただ誰にでも起こるのは白血球の減少と脱毛だという。ええー!?聞いてないよ、と言う感じ。耳鼻科の先生も白血球のことしか言わなかったし。「余命1ヶ月の花嫁」とか「世界の中心で愛を叫ぶ」とかのヒロインには似合うけどおっさんがまだらはげというのは何ともおかしいじゃないか。入院中ならともかく3週間に一度の通院でしょ、行き帰りの姿とか想像が付かない。以前から覚悟はあったもののいざ現実となるとビビルなあ。

 実は去年入院するときは禿げるものと決めていて、奥さんも毛糸の帽子を編みかけていたのだけど若い看護婦さんが大笑いして、「大丈夫、禿げないよ。毛が抜けるのは女性の乳ガンの患者さんくらいだよ」というのを信じて安心しきっていたのだけど。確かにタキソテールの効能には一番に乳ガンがあげられている。強い薬なのかな、腎臓は大丈夫かななどと考えてしまう。

 放射線とか手術は悪い病巣に対して直接治療するのだけど、抗ガン剤は良い悪いは関係なく体の中で活発に細胞分裂を繰り返している細胞を攻撃するようにできているらしい。ガン細胞は体の中でも一番活発な動きをしているようだ。だからPETは放射性物質を混ぜたブドウ糖を静脈から入れ全身をX線撮影、どんどんブドウ糖を消費している部分を赤く表示しガンのありか指し示すようになっている。実際去年入院したときのPETを見ると、上からまず脳(脳は活動にブドウ糖が必要)、それから頸部にできているガン、その下はずっと何もなくて膀胱が放射性物質をおしっこに貯めて赤くなり最後その下の睾丸が二つきれいに赤くなる。女性は卵巣なのかな。だから卵子や精子に異常がでるのか抗ガン剤治療中は避妊するように書いてある。PETではよくわからないけど毛根も髪の毛を作るため活発に細胞分裂している、そのため抗ガン剤の攻撃目標になるみたい。だったら食道癌のときも去年も抜けていいはずなのだけど、それほど強い薬では無かったと言うことなのかな。

 今回PETには頸椎のガンの骨転移以外には何も写っていない。MRIでも脳腫瘍や脳の転移は発見できない。だから眼の異常は原因が特定できない、なのに「下手な鉄砲も数うちゃ当たる」式に強い薬を使うのはなんとなく納得できないのだけど。でも一方で「わらをもすがる」というのがあるのも確か。眼の状態はどんどん悪くなるし。今度の薬の副作用で涙目になるというのがあったけど右目もおかしくなったらどうしよう。笑っちゃうしかないか。

 今日、有紀子さんからみづきの保育園での発表会の写真が届いた。終始泣きべそ、両親に似ず本番に弱い子ができてしまったようだ。弟が生まれてきたら変わるかな?写真、真ん中右から二人目の半べそがみづきです。写真を下に入れたいのに方法が?
   

Posted by たあちゃん at 16:57Comments(0)TrackBack(0)