2011年03月19日

化学療法外来

 17日(木)、はじめての抗ガン剤タキソテールとゾメタの連続点滴を受ける。ひどい痛みとか発熱とかいった副作用は出なかったものの体がだるく、まる二日間寝て過ごしてしまった。パソコンに触る気もおこらずブログどころではなかった。でも通院でやっているのだから点滴の後ふつう通りに働くひともいるのだろう、大変だと思う。
 治療は化学療法外来科という外来棟に特別に割り当てられた区域で行われるのだけど、僕の場合手順はこうなっている。まず朝一番8時30分に検査科で血液検査を受け耳鼻科外来へ。耳鼻科では血液検査結果、体重変化、病状などチェックして主治医がその日の投薬可否、投薬量などのカルテを作成する。患者はそのまま化学療法外来の受付へ行けば、血圧、検温のあと座席に案内される。その座席が写真、フルフラットにリクライニングする電動シートと薄型のテレビ(無料)がセットになっている。シートも色とりどりで、通常のベッドの並んでいる点滴風景とはちょっと様相を異にしている。全部を見渡せないがこんなシートが30台ほどあるという。可動式のテーブルが付いていて白いランチョンマットが敷いてあり、飲食は持ち込みで自由にして良いとのこと。でもあまり臭いの強いものは迷惑だろうな。看護婦さんに頼めばDVDやCDのプレーヤーも持ってきてくれるという。7,8時間かけて点滴するひともいるらしいので必要なのだろう。むろんトイレも2カ所あるという。
 僕の場合は薬品の準備に2,30分、吐き気止めが15分、抗ガン剤タキソテールが1時間、ゾメタが15分、洗浄のための生理食塩水が10分ほどでトータル2時間半位拘束される。テレビを見たり週刊誌を読んだりで退屈はしない。しょっちゅう看護婦さんが顔を出し気分や針の刺さり具合をチェックしてくれる。
今は点滴の針も柔らかいポリエチレン製で血管に沿って曲がるようになっていて痛みは全くない。不思議なのだけど針を刺すときは固い鉄の針で、血管にはいると中の芯をぬいて柔らかい部分だけになる。短時間では大差ないけど24時間点滴の時などずいぶん楽だった。でもいろいろと新しく出てくるそれらの医療器具は全てが使い捨て、安全のためとはいえ何とかならないものかと思う。せめて土中で分解可能な樹脂とか。
 点滴が終われば無罪解放、会計で請求書のバーコードカードを貰って自動精算機へ。クレジットカードで支払い終了。予想通りとはいえ4万6千円ほど、これが3週ごとだ。その他に痛み止めなど院外薬局の支払いもある。ガン保険が入院ばかりなのが恨めしくなる。


 あっという間に地震から一週間以上が過ぎた。原子炉もいろいろあったけどなんとか収束しそうだ。最初3日間のもたもたが悔やまれるけど、何があったのかこれから明るみに出されるのだろう。でも国内や国際的な信用を失ったという点ではあの3日は東電にも政府にも痛いものになるのだろう。テレビ番組もほとんど元通りのレギュラー番組にもどった、NHKでさえも。東北ではまだ災害情報を必要としているひとがいることや原子炉報道が緩むのが少し心配。

 開幕戦はかねての予定通り25日東京ドームのナイターで、とした巨人軍の不見識にはあきれる。鶴の一声とあるのは「ナベツネ」か。選手会も反対しているのに何もコメントできなかった原にもがっかり。ドラゴンズも域外とはいえ何か一言あっても良かったのでは。

 名古屋も週末の繁華街は異様に暗かったという。予約の難しいレストランも楽々だと、こんなときに張り切る女子会もいる。テレビ塔のライトアップも消え、マンションからの夜景も寂しくなった。栄方面が真っ暗。でもこれで生活に困るわけじゃなし、ずっとこれで過ごしてもいいのじゃないかな。  

Posted by たあちゃん at 21:04Comments(0)TrackBack(0)