2011年10月11日

山陰旅行_2 鳥取砂丘と浦富海岸

 唐突だけど、最初に唾液とごはんについて語らなくては旅の苦労が伝わらない。
 よく喫茶店なんかでご飯ものには飲み物は要らないけどサンドウィッチなんかには飲み物を頼まなければなどという。これは唾液がまともに出る人の話としては正解だろう、パンなどいくら噛んでもパサパサで飲み物がなければ流し込めない。それに反してご飯というのは噛んでいると適度に唾液と混ざりペースト状になってすんなり喉を通る。これが飲み物不要の所以であろう。でも唾液が出なかったらどうなるか。ごはんは噛めども噛めどもおもち状にはなるけどペーストにならない。そのうえべたべたしたのり状のものが歯の隙間に入り込みこれは通常のお茶の量では流し取れない。爪楊枝で一本一本手入れが要る。こうなるとパン食のほうが余程始末が良い。より少ないお茶で食べることができる。こう書くと唾液の出ないぼくにはご飯はどうにもならないように思えるけど、お茶漬けやおかゆなら何の問題もない、だから入院中は何も困らなかった。味付けを変えればパンのように飽きがこないしありがたい食べ物だ。

 こんな話しで始めたのは今回の旅の始まりがバスのなかの昼食弁当だったから。名古屋発9時48分のこだまは11時ちょっと前に新大阪、それから鳥取までのバス移動。昼食時間が取れずバスでのお弁当ということに。あらかじめ幕の内弁当をツアーに予約もできたのだけど上記理由でご飯がだめなぼく(と奥さん)は名古屋駅のキオスクでチキンとハムのサンドウィッチと大量のジュースとお茶を仕込む。

 鳥取までは一時間半程度か鳥取市と言われても大きなビルがあるでもなく冴えない。県の人口が50万ちょっとというからこんなものなのだろう、橋下大阪府知事に馬鹿にされる理由も分からないじゃない。片山知事はここで名前を挙げたけど一体何をしたのだろう、いや何ができたのだろう。鳥取県内だけは高速料金がただということで料金所の多いのは目立ったけど、無料で喜ぶほどの交通量は無かったように思う。

 この日の観光は鳥取砂丘と浦富海岸のクルーズ、両地点とも鳥取市郊外と言った感じであっという間に付いてしまう。

 浦富海岸というのはふれこみは山陰の松島ということだが、松島は泣いて怒るだろう。絶対このキャッチフレーズは止めた方が良い。30分ほどのクルーズだけど今までの経験でも最低に近い景観、おまけに見るものが無いから30分という短時間、海が荒れれば20分程度で切り上げるとのこと。さいわい30分乗せてもらえたけど日本海というのは船が揺れると言うことくらいしか記憶に残らない。快晴だったのがせめても。

 次が鳥取(観光用)大砂丘、クルーズでも見えていた海岸の砂丘だけど観光用にそこだけ残してあるように見える。そこ以外の砂丘は全部鳥取名産のらっきょう畑になっている。これは鳥取大学の長年の研究成果だという。結局砂丘は県にとってのお荷物だったのか。観光用の砂丘も余りひとが入っていなかった。おかげでアングルを考えれば広大な砂丘と日本海と言ったスケールの大きな写真もとれる。(本当は観光用ラクダがいたり馬車がいたりしてうっとうしいのだけど。鳥取の観光資源はこれだけかとちょっと寂しい気がしたけど、県の西の端ほとんど松江という境港がここ2年で大ブームを起こしてしまった。例のゲゲゲ、水木しげるの故郷。この話は最後にまた。

 この日の泊まりは三朝温泉(みささと読むのだ知らなかった)、県中部になる。料金の関係か温泉中心街からちょっと離れた真新しいとはとても言えないホテル。ただ古いだけに部屋はゆったりベッド2本と6畳ほどの和室が付いていた。トイレもシャワートイレに改装してある。何より良かったのは夕、朝食ともバイキングだったこと。食べやすい新鮮な刺身や名物出雲そばだけをめいっぱい食べられたこと。奥さんは松茸のお寿司とか松茸の天ぷらとかたべていたから結構品数はあったみたい。客が少ないのか温泉も空いていて、ただ露天は少し寒かった。なんとか一日目終了、心配した食事もトイレ(おしっこ)問題もクリアーあとは翌日に備えて普段寝たこともない早い時間に寝てしまうこと。リスミー、アモバンに加えてマイスリーも追加、勿論抗ガン剤や麻薬の痛み止めも忘れずに。

 写真でよく分からないのがあると思う。グルグル回る機械でいかの天日干しをしているのだけどシャッタースピードが速くいかが止まってしまっている。こんなものが鳥取名物のホームページに載るほど鳥取はなにもないところ。









Posted by たあちゃん at 22:22│Comments(0)TrackBack(0)

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