2011年08月13日

味覚

 抗ガン剤治療第6クールも終盤、最近は副作用もほとんど感じなくなって楽。ただそうなるとこの治療、効果があるのかと不安を感じ始める。癌としての自覚症状はどこもなく、問題は複視だけなのだけどそれも眼科で眼鏡にプリズムを入れることで解決し内科治療はギブアップの感じなので、高価な抗ガン剤治療を続ける意味が疑問になってくる。いちどドクターと相談の必要がありそう。

 去年の放射線治療の副作用で退院後も残ってしまったのが味覚を感じなくなったことと、唾液がでなくなったこと。口が開きにくくなったのも放射線のせいじゃないかと言われているけどこれはよく分からない。

 それ以来8ヶ月知らない間に少しずつ味覚は戻ってきたけど以前とは違った感じ。薄味が基本の奥さんの料理の味付けが濃いと感じたり、わさびや辛子の刺激物は全く駄目、醤油や塩もほとんど使わず食べている。それがおいしいのならいいけどおいしいわけがない(味の記憶は頭に残っているから)、とにかく口に入れて噛んで細かくして飲み込むと言う感じ。味わうという喜びはほとんど無い。その飲み込むという作業も唾液がまだ充分に出ないため、ちゃんと飲み込めるだけのペーストにならない。だからスープかお茶の助けを借りて流し込むことになる。うっかりすると戻しそうになるけどそれをぐっと我慢して飲み込む技術も憶えた。でもそのせいか食べていると鼻水や涙が出てやるせがない。タオルとティッシューとお茶のペットボトルが食事の必需品になっている。手を変え品を変え工夫してくれる奥さんの料理だけど食べる方がそんな状態で申し訳なくなる。今一番自然な味覚を感じられるのは桃、きつくない甘さでみずみずしくて本当においしい。

 一週間過ぎたので室内バイクの負荷を少し増やしてみた。少し足の筋肉に乳酸がたまる感じがして15分程度で少し休憩をいれないとしんどい。こんな調子で一時間ほとんど汗をかくこともなく運動?している。時々表に出たいという衝動を感じるけど猛暑日のニュースを聞くと気持ちが萎えてしまう。今は早く矯正用の眼鏡ができて外出に抵抗が無くなることと、少しでも涼しくなることを望むばかり。奥さんの白内障も問題なかったし秋にはちょっとした旅行でもできれば最高かもしれない。食事の問題くらいは我慢するさ。

 まだ一週間は猛暑日、熱帯夜が続く模様、皆様お体お大事に。

Posted by たあちゃん at 17:53│Comments(0)TrackBack(0)

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